ドイツのフランクフルトの近くバートホンブルクにあるMonotype社に会社訪問し、
書体デザイナー、タイプディレクターである小林章さんに会いにいってきました。
Monotype社はフォントを制作し提供している会社で
文字を扱うグラフィックデザイナーにとっては
制作時に、大変お世話になっている様々なフォントが沢山あります。
欧文書体の知識を身につける為に購入した愛読書の著者
小林章さんが現在、独国Monotype社にいらっしゃいます。
国際的に活躍される小林章さんにお話をうかがってきました。
http://www.monotype.de/de/studio/akira-kobayashi
まず、ライブラリマネジメントのオトマール・ホーファーさんより、
Monotype社のフォント技術について、プレゼンテーション。
あらゆる技術と国を越えた連携、世界で最大のフォントグループの強みを改めて実感しました。
専門的な大変内容の濃い説明を、英語で理解しながら、解釈するのに必死でした。
会議室には書体についての本が沢山あり、
小林さんに質問や説明を受けながら拝見させて頂きました。
活版印刷時代のとても貴重な古い書物など、普段手に取ることが出来ないものも多く、
本をみていると、時間が過ぎるのもあっという間です。
憧れのタイプディレクターの小林章さんを前に、
直接、書体について気になることなどを質問すると、ご丁寧にかつ、とても楽しくご説明いただき、
緊張していた私もどんどん興奮してしまい、結果的に質問攻めに。
書体の成り立ちをホワイトボードでレクチャーもして頂きました。
お土産にいただいたモノタイプの冊子。美しいフォントがたくさん載っていて、とても嬉しいお土産です。
下は小林章さんが書体デザインされたフォント「Akko」。少し丸みのある親しみやすい表情のフォントです。
刺激的でワクワクする、とても有意義で楽しい時間でした。
文字においてみえる世界が、前と違う見え方をしてきました。
また、デザインや文字の楽しさを改めて心より感じます。
とても貴重な経験をさせていただき、素晴らしい機会に本当に感謝しております。